中古車売却の注意点と車の買い取りによるトラブル事例

車には多数の車種があり、年式や走行距離などの違いもありますので、中古車買い取りの価格は高いものもあれば安いものもあります。とくに、中古車市場は大規模であり、全国各地に店舗が点在する買取専門店もあれば、地元密着型の小規模な中古車取扱店もあります。

中古車買い取り店によっては、良心的で信頼性の高い店舗もあれば、中には悪質な業者もいるようです。以前は、修復歴車(事故車)や走行メーターの不正などを隠して、販売していた悪質な業者もありましたが、近年はこのような業者は減少しており、車の買い取りによるトラブル事例は以前ほどではなくなったようです。

車の売却について中古車買取店と売買契約を結び時には、実印を捺印する必要がありますので、車の契約は極めて重大なものですから、買取・販売の実績が高い店舗や信頼性の高い店舗を慎重に選び、安易な気持ちで契約書に実印を押すことのないように、注意しなければなりません。

車の売却トラブルが国民生活センターに寄せられているという現実

愛車を手放して中古車買取店で売却する人が増えていますが、その一方で、国民生活センターでは自動車の売却に関する相談件数が、年々増えているようです。2009年の時点では約640件でしたが、翌年の2010年になると約2倍にまで急増しており、近年も車の売却トラブルに関する相談が多く寄せられているようです。

車の売却とは、おもに中古車買取サービスのことを指しており、自動車メーカーなど正規の販売店やディーラーでの下取りは、これらの件数には含まれていません。

実際に発生した中古車の売却トラブル事例とは

これまで国民生活センターに多く寄せられた中古車の売却に関するトラブル事例は、いろいろあります。その中の一例をあげると、
・車売却について契約した日にキャンセルができなかった
・キャンセルした場合の高額な解約料は妥当なのか不透明な部分が多い
・車の売却の前には営業社員から、売却した後にクーリングオフができると説明を受けたのに、実際にはできなかった
・まだ契約を迷っていて契約書にサインをしていないのに、中古車買取店が車を持って行ってしまった
・車を売却する金額よりも解約料のほうが高くついた
・東日本大震災に関連する車の売却トラブルに巻き込まれた
・最初に車の査定をしてもらった時は高額だったのに、その後、事故車と判断され、買取額が半額にまで減ってしまった
・車の査定サービスを申し込みしたら、複数の中古車買取店から、勧誘のメールや電話が頻繁に来るようになった
・車の売却に関する契約書に、記載された解約料以上の高い金額を請求されてしまった
など、この他にもさまざまなトラブルが発生しているようです。

もちろん、中古車買取専門店がすべて悪質な業者だというわけではなく、良心的に対応しもらえる業者のほうが圧倒的に多くて、悪質な業者はごく一部にしか過ぎません。
しかし、良心的な業者であっても、査定額と買取価格、車の売却の流れや手続きなどについて、車の査定士や営業社員からきちんと説明を受けておかないと、後になって勘違いをしてトラブルに発展する可能性もあります。なにか不明な点があれば、契約前に社員に尋ねて明確にしておくことです。

中古車の買取・販売の実績が高い店舗では、このようなトラブルは少ないようですが、とくに中小規模の買取店では知名度が薄く実績が少ないこともあり、トラブルが発生しやすいこともありますので、どのお店で車を売却するか、慎重に判断しなければなりません。

契約書にサインをする前に、必ず契約書の内容を熟読してしっかりと理解しておくこと。中古車買取では、クーリングオフに関する相談も件数が増えているようですが、基本的に車の売買においてはクーリングオフの適用対象外となっています。まずは、このことをよく心得ておかなければなりません。

もし、中古車買取店の営業社員が、「万が一、売却してからキャンセルしてもクーリングオフの適用対象となります。」といったような説明をした場合は、明らかに間違っているので、悪質な業者である可能性が極めて高くなります。売買契約が成立した後になって、キャンセルや解約を申し出ても、ほとんどの店舗では受け付けしてもらえません。

良い業者と悪質な業者をしっかりと見極めて、自分で納得のできるように愛車を買取してもらい、ドライバーには安全・安心のカーライフをこれかもぜひ楽しんでほしいものです。