車のプロ・査定士が重視するチェックポイントとは

愛車を売却する前に、どの程度の価値があるのか、どの店舗でも必ず査定が実施されています。基本的に査定量は無料で、いくつかのチェック項目があります。もともと車の価値がどれくらいあるのか、どのお店で査定をしてもらってもほぼ同じですが、車の査定をした後に査定額を決めるのは車のプロである査定士です。

車の査定は、車のプロフェッショナルである査定士にしかできない仕事です。単に車について詳しい知識を持っているだけではなく、中古車自動車査定士技能検定と呼ばれる資格試験に合格した人などが査定士の仕事をしています。もちろん、このような資格を持っていなくても車の査定を行うことは可能ですが、適正に査定額を出すには、車に関する専門的な知識が求められます。

車の買取店では、査定士が車についてどのようにチェックしているのか、詳しくご紹介したいと思います。

車の査定士はココをチェックする

●車に関する書類を入念にチェック

車の査定は、車の外見や車内、エンジンなどを細かくチェックすることはもちろん、車に関する書類が重要ポイントになります。

車の査定を依頼するには、車検証の提示が必要となります。車の査定士は、車種やグレード、車の整備手帳(車のメンテナンスに関する情報)、車台番号などを確認して、点検や整備の履歴を入念にチェックします。
車について査定士がチェックした内容について、手元にあるシートに記入して次の作業に入ります。

●査定士は車の外装全体をチェック

車の外見について、素人が見ただけではどの程度の価値があるのかは判断がつきません。査定士は、最初に車の全体の状態を見ますが、車体に傷があるかどうか、表面的なことだけではなく、車高や車体が傾いていないか、塗装の状態が変わっていないか、違法な改造がされていないか、パネルの隙間などを入念にチェックします。

とくに、パネルの隙間をチェックすることで、これまでの事故歴や修復歴などが把握できます。車を購入してから1度も事故を起こしていない車や修理をしたことがない車は、フェンダーやドア、ボンネットの隙間が均一になっているので、査定に反映されます。

●査定士は車の前面(フロント)をチェック

査定士は車の前面にあるフロントガラスやナンバープレートの傾き、ボンネットの隙間、ヘッドライトなどの状態を入念にチェックします。バンパーやガラス、ボンネットに傷がついているかどうか、どの程度の傷なのか確認します。

●査定士は車の側面(サイド)をチェック

査定士は、車の側面に位置するドアのパネルのへこみや傷、パネルやフレームの隙間などの状態を入念にチェックします。ホイールの傷やタイヤのサイズや、溝の深さなども細かくチェックします。

ドアの下に位置するサイドシルを下から見て、修理した跡や損傷、腐食などがあるかどうか、確認します。
車のドアを開けたり閉めたりして、ドアのパネルのボルトやシーラーをチェックして、修理や交換した跡がないかどうか、チェックします。

●査定士は車の後面(リア)をチェック

査定士は、車の後面にあるナンバープレートの刻印やマフラー、パネルの傷やゆがみなどを入念にチェックします。とくに、タイヤハウスのスポット溶接跡がない、またはずれている場合は、これまでに修理や交換をした可能性が高いので、ここもしっかりチェックします。

●査定士は車の天井(ルーフ)をチェック

査定士は、車の前面、後面、サイド、そして天井もしっかりチェックしています。とくに、天井は太陽の光など外からの影響を受けやすいので、へこみや傷、車体の色褪せ、アンテナの状態、塗装が剥げていないか、チェックします。

普段車に乗る時に、車の天井の様子を見ることはまずないと思いますが、大粒の雹(ひょう)が降った場合、天井の部分がもっとも衝撃を受けるので、傷がついて目立つこともありますが、とくに珍しいことではありません。

●査定士は車の内装をチェック

査定士は、車体の外側とともに内装も、入念にチェックして適正な査定額を出しています。カーナビやオーディオ、パワステ、エアコン、パワーウインドウ、ルームランプなどの電気関係の部品を中心に、正常に動いているかどうかチェックします。

また、シートのヘタ具合、ブレーキペダル、アクセルの状態など、電動シートの動作について確認します。ドアロックやドアミラーなども、動作が可能なものはすべて動かしてチェックするのが査定の基本です。

●査定士はトランクルームをチェック

査定士は、トランクルームの中の状態がどのようになっているか、スペアタイヤの下がさびついていないかどうか、確認します。車のトランクを開けると、ボルトの塗装や縁のシーラーなど、車体と接合する部位も入念にチェックします。

●査定士はエンジンルームをチェック

エンジンルームは車の肝心要の部分であり、車の心臓とも言える存在なので、エンジンの週履歴やエンジンオイルの漏れ、エンジン音に異常が発生していないかどうか、入念にチェックします。

ボルトの塗装やボンネットのシーラー、ヘッドライトの取付部分はもちろん、とくに長年乗っている車や走行距離が長い車は、ファンベルトやタイミングベルトが劣化していないかどうか、確認します。エンジンは車の心臓部ですから、エンジンの状態がすべて良ければ、査定額に反映されます。