中古車査定のポイントと方法、交渉について

中古車の査定は単純に車種や走行距離、年式だけで判断して査定するのではなく、車体の外観だけで車の価値がわかるものではありません。

車の心臓の部分であるエンジンや内装、外装、足回りなど、トータルで車の状態を事細かにチェックして、適正な価格が出されています。中古車として買取を行うことを前提に、車の正しい価値を把握するために、車の状態を調べる作業のことを査定と言います。

車に詳しい人ならだれでも査定ができるというものではなく、中古車自動車査定士技能検定試験を受けて合格した人が、査定士の資格を取得することになります。

とくに、この資格を持たない人でも、車の査定を行うことは可能ですが、やはり資格を取得した人がいる中古車買取店のほうが、安心しておまかせできます。買取専門店では、査定士が1人以上はいるのが当たり前です。

車の査定額の計算方法は?

車の査定について、どのようにして査定額が決められるのでしょうか。基本的に、買取専門店では査定士が車の状態を入念にチェックして査定基準価格、基本価格、査定額といった3ステップで適正価格が出されています。

この中で査定基準価格とは、日本自動車査定協会(JAAI)が市場価格のデータをもとに、月ごとに設定していて、標準的な整備が完了した状態の車の小売価格のことを言います。査定基準価格を元にして、
・店舗ごとの微調整
・車の保証期間・外注価格・部品価格
・車の査定から販売までの日数によって生じる減価
・中古車買取店が得られる利益
・車のエンジンや電装、足回りなどの整備にかかる費用
これらの要素をきちんと踏まえた上で、店舗ごとに基本価格が決められています。

中古車買取店での基本価格に、項目ごとに加点される場合はプラス査定となります。また、減点される項目がある場合は、査定がマイナスになりますので、これをトータルすると最終的な査定額が決定されます。

各項目について査定した結果、とくに加点、減点がなければ査定額は買取店の基本価格がそのまま査定額となります。

車の査定で加点・減点となる対象とは?


  外装
内装

エンジン
足回り
装備品 タイヤ 距離 車検 自賠責 修復歴 その他
プラス
査定(+)
±0 標準
マイナス
査定(-)

車の査定で加点・減点となる対象は、上記の表の通りです。車の外装がキレイな状態であればプラス査定、車が汚れている状態だとマイナス査定となります。それぞれの項目について、車のプロである査定士が入念にチェックします。

車種や年式が良くてニーズが高い車は、査定額がアップされるとも言われていますが、車の外観や内装、エンジンの状態が悪い場合は、マイナス査定になることもありますので、減点される要素が多ければ多いほど、最終査定額は低くなります。

車の査定額の交渉

中古車買取店では、どの店舗でも最初の査定額には、ある程度ゆとりを持たせているので、初めから中古車買取店にとって利益の金額がギリギリになるように設定されているわけではありません。

とくに、近年はパソコンやスマホのインターネットを活用して、一括査定の無料サービスを利用する人も増えています。1度に複数の中古車買取店で査定を依頼して、じっくり比較した上で、もっとも高額で買取してもらえる店舗を探すのが当たり前になりました。

このような影響もあるので、高額査定の中古車買取店があれば、その店舗よりもさらに査定額を高く出すために、最初は少し低めの価格に設定するケースが多いようです。

ユーザーにとっては、1度に複数の中古車買取店から無料査定を受けることで、車の査定・買取金額の相場を把握することができます。ここまでのデータが揃ったら、あとはもっとも高い査定額を出した店舗を基準に、他店でも査定額をもっと上乗せしてもらえるように、交渉します。

ディーラーで新車を購入する時に、値引き交渉を行う要領で粘り強く交渉することで、高額買取が期待されるとは思いますが、中古車を売却する場合は、時間の経過とともに車の価値がどんどん下がるため、長い時間をかけて交渉を続けると、かえって不利になるケースもあります。

粘り強く交渉を続けるほどには、あまり車が欲しいと思っていない場合、買取店の営業社員から疎まれることもあります。買取店にとって面倒な客だと思われると、印象が悪くなります。ユーザーのほうからあまり強気に出るよりも、車の良い点をさりげなくアピールして、査定額がアップするように交渉すると良いでしょう。